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ソード9『オイディプス王』
ソード9
『オイディプス王』
ギリシャ神話
古代ギリシャのテーバイという地をライオス王とイスカオテ女王が治めておりました。
彼らにはギリシアの神々に背いた過去がありました。
★長い間、子供がいませんでしたが、イスカオテが懐妊した時、アポロン神殿で『デルフォイの神託』を受けました。巫女を通して語られた神託はこうでした。
『生まれてくる子によってライオスは殺されるであろう』
(このシーンがカードになっています)
この預言を回避するために、ライオスは生まれてきた男の赤子を山頂に捨てるよう使用人に命じました。
それを憐れんだ使用人は、羊飼いを通して、子供のいないコリントス王ポリボスに赤子を引き渡しました。
赤子はオイディプスと名付けられました。
オイディプスは王子として育ちましたが、ある時ケンカの相手から、お前はポリボス王の実子ではないと罵られます。
気がかりに思ったオイディプスは、デルフォイの神託を受けることにしました。すると、
『父を殺害し、母と交わる運命にある』
という奇妙な内容でした。
ポリボス王らを実の両親と思っていたオイディプスは、預言の実現を避けるために、コリントスには帰らず、テーベへと向かいました。
その途中、オイディプスはある男と揉めて殺害してしまいます。実は、その男こそ、オイディプスの父親ライオス王だったのですが、そんなことは知る由もありません。
テーベへと向かう途中、オイディプスはスフィンクスに遭遇します。
スフィンクスの謎かけに、オイディプスは見事に答えて通行許可を得ました。
この評判は瞬く間に広まりました。
その頃、テーバイでは王が何者かに殺され亡くなったばかりでした。代わりを勤めていたクレオーンは、スフィンクスを打ち負かす程の力を持った若者を絶賛し、未亡人となった姉イスカオテに娶せて、テーバイの新しい王として迎えることにしました。
晴れて、オイディプスとイスカオテは結婚し、4人の子供が生まれました。
数年後。
テーバイでは、ペストが猛威をふるっていました。オイディプスがデルフォイの神託を受けると『ペストを鎮静化する唯一の方法は先代の王ライオスを殺害した者を追放することだ』とのことでした。
オイディプスは犯人探しをするうちに、先代の王ライオスを殺したのは自分であることに気が付きます。そして、妻イスカオテが実母であることにも気が付いてしまいます。
事実を知ったイスカオテは首を吊って死んでしまいます。
オイディプスは苦悩し、自分の両目を刺して盲人となりました。そして、自らテーバイを去り乞食となりました。