今日のひとこと
ソード8/ロバの皮
【ソード8】ロバの皮
フランスの童話
昔々、金の糞をするロバを飼っている王様がいました。
王は世界で最も美しい女性と結婚し、娘をもうけ、豊かな王国で平和に暮らしました。
しかし、ある日、臨終の床にある王妃は、『新しい妻が自分と同じくらい美しくなければ再婚しないで欲しい』と王に訴え、約束させました。
王がそれを受け入れると、間もなく王妃は亡くなりました。打ちのめされた王は新しい妻を探そうとしましたが、約束を果たせるほど美しいのは、世界中で自分の娘である王女だけだと悟りました。
王に求められた王女は恥ずかしさのあまり、年老いた妖精に助けを求めました。妖精は、父親に無理な要求をしてから承諾するようにとアドバイスしました。
そこで王女は、太陽のように輝くドレス、月のように神秘的なドレス、星のように輝くドレス、そして最後に、金を生み出す素晴らしいロバの皮で作られたマントを王に願いました。
しかし、王が、王国に富をもたらすロバを殺すことを厭わず、これらすべての無理難題を実行したとき、人々はその決意の強さに気づきました。
危機に陥った王女は、ロバの皮のマントをまとって変装し、3着のドレスすべてを魔法のクルミの中に収めました。
王女は別の王国へ逃げ、王城の厨房で働き始めました。そこでは醜いロバの皮に身を隠していましたが、祝祭の日には華やかなドレスを着ました。
ある日、地元の王子が偶然彼女を見つけ、一目惚れしました。王子は恋しさのあまり、ロバの皮を着た娘が作ったもの以外は何も食べようとしませんでした。
他の者たちは彼女の醜さに驚きましたが、変装した王女は王子のために、自分の指輪を焼き込んだケーキを作りました。王子はそれを見つけると、指輪が合う人と結婚すると言いました。
指輪が誰にも合わなかった時、隠れていた王女が前に出て、指輪をはめました。 それから彼女は豪華なドレスに着替え、姿を現しました。
王子と王女は結婚し、その後ずっと幸せに暮らしました。
