コラム
【開運コラム】貧乏神と福の神の話し
こんにちは。いつもありがとうございます。
年末になり、来年の「金運」を聞かれることも多くなってきましたので、金運にまつわる昔話を今回はお送りします。
「貧乏神と福の神」
昔、とても働きものの夫婦が住んでいました。ところが働いても働いても、暮らしは一向に楽になりません。
「もう貧乏はこりごりだ。お前にも何も買ってやれない。」
「そんなことを言っても仕方ないから、とにかく働きましょう。」
ある年の大晦日に、妻が神棚の前でこんな風に言いました。
「神様、今年もなんとかお餅をつくることができました。ありがとうございます。」
すると、屋根裏から鳴き声が聞こえてきました。「そこで泣いているのは誰?」。すると出てきたのは貧乏神でした。
「お前たちがあまりにも一生懸命働くから、私はここを出て行かなくてはならない。もうすぐ福の神と交代だ。」
あまりにも悲しそうに貧乏神が泣くので、妻はようやく作ったお餅を差し出してこう言いました。
「お餅を食べて元気を出して。福の神を追い払ってここにいてください。」
貧乏神はお餅を食べると力がみなぎり、やがてやってきた福の神に、「ここは私の家だ。お前は出て行け」と立ち向かったのです。夫婦は「貧乏神、頑張れ!」と応援をしました。
ついに貧乏神は福の神を蹴り出し、福の神はカンカンに怒って去って行ってしまいました。ところがそこにコロンと、打出の小槌が残されていたのです。福の神の忘れ物でした。
打出の小槌を持たない福の神はもはや福の神ではありません。打出の小槌を手にした貧乏神が、瞬く間に福の神に変わったのです。
「これでなんでも好きなものを出してやろう」
夫婦はお米と着物と少しのお金を受け取り、それからも働き者として助け合い、末長く仲良く暮らしたのだそうです。
もしかしたら、福の神になってくれるかもしれない貧乏神を追い出そうとしていないか、考えされられますね(^▽^)/
☆感謝☆ 朝日奈亜斗六